赤ちゃんの能力を伸ばすのは親子の遊びの時間って知っていますか?

目まぐるしく過ぎていく毎日は、その一瞬一瞬がかけがえのない時間です。
その中で、以外に気がついていないけれど、赤ちゃんの心と体の成長の土台を作る大切なこと、それは遊びです。赤ちゃんとの遊び、意外と気を抜いている方も多いのではないでしょうか。
今回は、よく知られている赤ちゃんも好きな遊びを3つ紹介します。

まず、皆さまよくご存知の「いないいないばあ」です。
実は、この遊びは赤ちゃんの脳の発達と深く関連しています。「いないいない…」で大好きなママやパパの顔が見えなくなり、赤ちゃんは「あれ?」と不思議に思い、次の瞬間、「ばあ!」と言う声がして笑顔が現れる。
「一度消えたものが再び現れる」という現象は、赤ちゃんに驚きと喜びを与えます。これは、スイスの発達心理学者ピアジェが述べた「対象の永続性」と呼ばれる、「たとえ目に見えなくても、物はそこにある」という認知能力の基礎を学んでいるのです。
シンプルに両手で顔を覆うだけでも十分で、顔を出す場所を上下左右にしたり、ハンカチや柔らかい布を使ってみたり、ドアや家具の陰から「ばあ!」と現れてみたり、声のトーンを変えたり。
成長するにつれて、今度は自分から「ばあ!」と遊ぶようにもなり、それに対して家族も笑顔になる。
赤ちゃんが大好きな「いないいないばあ」は、物事を予測する力、記憶力を育て、おしゃべりができなくても、遊びを通して、コミュニケーション能力を育む大事な遊び。繰り返したがるから大変だけれど、子どもの成長に役立つ遊びなので、どんどんやってみてください!

次は手遊び歌。
優しいメロディーや心地よいリズムは、赤ちゃんに深い安心感を与え、脳の様々な領域を活性化させるとも言われています。言葉の発達においても非常に効果的で、歌を通して言葉の響きやリズムを自然に吸収していくのです。
「むすんでひらいて」や「いとまきのうた」といった手遊び歌は特におすすめです。歌に合わせて一緒に手を動かすことで、リズム感や模倣する力、そして手指の運動能力も同時に育むことができる、多くのメリットがある遊びです。
「ぞうさん」や「チューリップ」など、簡単な童謡も「お鼻が長いのね」や「赤・白・黄色」など、歌詞の内容に合わせて話しかけるように歌うと、言葉の意味とイメージが少しずつ結びついていくようです。毎日続けていると、赤ちゃんが歌に合わせて声を出したり、手を動かしたりする姿が見られるようになります。

最後は、マッサージやふれあい遊び。
肌と肌の触れ合いは、言葉以上に多くの愛情を伝えることができる、とても有効なコミュニケーション手段です。優しく触れることで、「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンが、赤ちゃんだけでなく、ママにも分泌されると言われています。親子双方にとって、素晴らしい癒やしの時間となり、一石二鳥。
赤ちゃん用のオイルを少量手で温め、赤ちゃんの足の裏を優しく撫でたり、お腹を時計回りに「の」の字を描くようにマッサージしたり、背中をゆっくりとさすってあげたりするだけで十分です。大切なのは、「気持ちいいね」「大好きだよ」という温かい気持ちで触れてあげること。赤ちゃんの機嫌が良い、リラックスできる時間を選んで行ってみてください。便秘の解消に繋がることもあります。
そして、「こちょこちょ」と優しくくすぐったり、「たかいたかい」と抱き上げたり、「飛行機ブーン」と抱っこして移動したりする、昔ながらの「ふれあい遊び」も、赤ちゃんにとっては最高の刺激となります。
こうした少しダイナミックな動きは、赤ちゃんの平衡感覚や身体認識(自分の体の状態を感じ取る力)を養うのに役立ちますし、何よりも、声を上げて喜ぶ赤ちゃんの笑顔は、私たちにとっても大きな喜びとなりますよね。
この触れ合いの時間は、赤ちゃんの五感、特に触覚を豊かに刺激し、脳の発達を促します。イギリスの精神科医ボウルビィは、生まれてから3年の養育がとても大切で、そこで形成した親子の間の強い絆が、その子の人生における信頼関係を育むと言っています。忙しい毎日の中、ほんの数分でも構いませんので、意識的にこのような時間を作ってみてください。
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した3つの遊び、「いないいないばあ」「手遊び歌」「マッサージ・ふれあい遊び」。どれも本当にシンプルで、特別な準備もいらず、いつでもどこでもできることばかりです。
子育てをしていると、「何か特別なことをしなければ」と考えてしまうことがあるかもしれません。しかし、最も大切なのは、技術や知識よりも、そこに温かい「愛情」があるかどうかだと、私は思います。
忙しい日々の中で、ほんの少しの時間でも、赤ちゃんとしっかりと向き合い、目を見て、微笑みかけ、歌いかけ、優しく触れてあげること。その一つ一つが、赤ちゃんの心と体の健やかな成長にとって、最高の栄養。
楽しみながら、赤ちゃんとの、かけがえのない時間を、どうぞ大切に育んでい過ごしてください。